レーザー加工機には最大スピードを表示している機種がありますが、最大スピードが速ければ速いほど 、加工スピード(生産性)が速いというわけではありません。
例えば、最大スピードが1,000mm/secと2,000mm/secのレーザー加工機を比べたとき、下記のようにB社側のほうが加工時間は速いが、A社側の求めている加工内容をクリアできません。
これは、レンズユニットの移動スピードが速いため、レーザー光の熱量がしっかりと素材に到達しないまま、レンズユニットが移動をしてしまうからです。
求めている深さと、正常に切断するためには、B社側レーザー加工機のスピード設定を50%ダウンして調整する必要があります。
そのため、加工時間はA社側レーザー加工機とほぼ同じ時間になり、生産性はあまり変わらない結果となります。
もし、最大スピードの異なるレーザー加工機と生産性の比較をしなければならない場合、搭載するレーザー発振器の種類をアップグレードしないと最大スピードを最大限利用することはできません。
これにより、B社側レーザーマシンはW数が2倍の60Wのレーザー発振器を搭載すれば、最大スピードを維持したまま、生産性を優位に保つことができます。
最大スピードが異なるレーザー加工機において、搭載しているレーザー発振器のW数が同じであれば、スペックだけで正確に比較することはできません。
お客様が求めている加工内容を両社がクリアできるレベルにパラメーター設定をしたときに正確な生産性が算出できます。
ユニバーサルではお客様のサンプルをショールームでテスト加工することができます。
予約制のため、守秘義務が必要な素材でも一社様限定にてご来場いただけます。
詳細は「お問い合わせ」ページからご連絡をお待ちしております。
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